気配りと小回りのきく、地域に根ざした姫路在住、建築設計のプロ
依頼者の生活スタイルや価値観に共感し、また共有するために努力をする
世界遺産“姫路城”で知られる姫路市は、歴史と文化に育まれた街。そんな風情豊かな城下町で、例えるなら「大きな総合病院よりも地域に密着した診療所、町医者」を目指すべく、設計事務所やハウスメーカー、大手ゼネコンを経て、平成4年に建築設計事務所を設立。以後、西村正義さんは地域の人たちとともに設計の道を歩んできました。 「姫路郊外はまだまだ保守的なところですから、建築設計に関する多くの情報や知識を伝えたいなぁと思ってまして」一言ひとことを丁寧に話す西村さん。
「私は地域に根ざした仕事を多くいただきますが、依頼者の持つ情報がおもちゃ箱状態と感じることがあって。だからまず、施主の話を聞いて何をどうすべきか、ちゃんと整理しながら一緒に方向性を決めたいんです」
一般的な住宅から、店舗、生産施設、介護福祉施設など多彩な物件を手がけてきた背景が伺えます。
「提案しながら試行錯誤を重ねて。施設も住宅も、後もう一歩踏み出せないかなぁ」
と思いをめぐらせて…。
デザイナーズハウスや自然素材の家、ローコストプランに耐震及び高断熱高気密住宅。あわせて採光や通風の確保など。
いろいろ耳にするけれど、それらは流行でもなければ販売戦略でもない、あくまでも“依頼者が望む当たり前のこと”。住宅を設計する以上、前述の全て+法的制約をふまえ、与えられた条件の中で、いかにバランスよく計画するか、が建築設計士の役割だと考えます。
「均衡を崩すと竣工時は良くても、後日不満が生じますからね」と言葉を続け、依頼者とソフト(価値観)を共有し、制約のなかでより良いハード(住宅)を提供すること、が“私の仕事”と話します。
住む人のことを考えて、じっくりと方向性を決めて設計をする
「もちろん、どこかの巨匠みたいにデザイン性の高い住宅もやりたいですよ。いわゆる作品(笑)。
ま、生涯にひとつ、プライベートな夢です」と本音をもらす西村さん。
「仕事としては、施主のために家を建てたい。僕の中で住宅は作品ではないということかな。それぞれ生活スタイルがあって住むのは建て主さん。“私の家”ではなく“あなたの家”なんです。家はおしきせでなく、長く住まうことが大切。もちろん提案はしますが、一発勝負のアイデアコンペではないんです」
「以前、一人暮らしのおばあさんの家を設計しました。足腰が弱く、歩くのが大変という状況。多くを語らない方でしたが何度もお会いして設計を進め、良いお家を提供できたと思います。自分でも合格点かな。」
「構造的に無理なものは別にして、現時点で、施主が望むイメージを形にすることがベストなのか?今が○でも、何年後かに△や×というのでは困る。手がけた住宅が、色々な制約の為100点満点でなくても、現在80点ならば住む人にとってずっと80点であれ、と願ってるんです」
80点と謙遜しながら、“何より誠意が一番”と自分の想いを紡ぎだす西村正義さん。
何十年も建物を見守っていく、地域に根ざした建築設計士であるために
「専門的なことをもっとwebで書けば、それも情報を提供していることなんでしょうけど」
「でも何度も言いますが、僕は施主と向かい合いながら、設計をしたいんですよ」
と、本当に住む人のことを第一に考えていることが伝わってきます。
播州地域ではメンテナンスを含め、建物を管理することを“守(もり)をする”と言うそう。子守りをするように、何十年も家を見守っていくのです。そこで、町の声を聞くために西村さんはオープンオフィスも開催。敷地のことやプランニング、建築資材や建築法規について、など何でもOKです。出会いの場として(利害の発生しない関係で)話をすることができます。
「家を建てたいけれど、どうすればいいの?」
「夫婦二人になったのでバリアフリーにしたい」
「老朽化した施設をローコストで整えたい」など、日々の生活の中で生まれる問題や素朴な疑問を解決するいい機会になるのではないでしょうか。
まずは気軽に足を運んでみて下さい。
◆オープンオフィス◆
日時:毎月、第1・3土曜日に無料相談会開催。電話やメール(info@archouse.jp )で連絡を。
(取材年月:2009年4月)