「棚板一枚から新築住宅一軒まで」。自然素材にこだわる住まい作りのプロ集団
自然素材ならではの「癒しの空間」を提供
木、土、そして太陽の温もり。明空(めいくう)のオフィスでは、どこか懐かしい気分に浸ることができます。明石市の西二見駅から徒歩約10分、入り組んだ路地にたたずむ明空は「棚板一枚から新築住宅一軒まで」を掲げる住まいの便利屋。ちょっとしたリフォームからリノベーション、手織りじゅうたんやオリジナルカーテンの販売、新築住宅の設計に至るまで、住まいに関することならどんなオーダーにも対応することができます。「とことん自然素材にこだわる」。これが明空の基本的なスタンスです。
インテリアコーディネーターとして、20年以上のキャリアを誇る代表オーナーの鶴目瑞江さん。頭にちょこんと乗せられた赤い眼鏡がトレードマーク。東京や九州からも引く手あまたの鶴目さんは「年数を重ねれば重ねるほど味が出るような、癒しを実感できる空間をお届けしたい」と言います。「自然素材を用いて作られた空間には、人間が本能的に欲しがる癒しがあるんです。新築するときやリノベーションを行うとき、じゅうたんやカーテンを替えて衣替えを行うとき、自然素材を利用して手間ひまをかければコストが高くつくこともありますが、それに見合うだけの恩恵を受けることができます」
積み上げてきた実績は数知れず、鶴目さんは「住まい作りに自然素材を扱うことに関してはどこにも負けない自信があります」と断言します。しかし、同時に“はじめて”の緊張感を保ち続けているとも。「天候によって、また土地によって、自然は違う表情を見せます。条件や状況が変わればいつも同じようにいくとは限らないことが自然素材を扱う上で難しいところ。でも、それがおもしろいんです。毎回が初体験。だからこそ、幅広く経験や知識を身につけていくことができたのではないかと思っています」。決しておごらず、自然に対して尊敬の念を抱きながら、自然素材を用いた住まいの良さを人々に届けようとしています。
住まいの雰囲気が変われば、気分も晴れやかに
自慢の手織りじゅうたんは、なんと100年ほど使用可能。「手織りは丈夫で時間の経過とともに味わいがにじみ出てきます。“魔よけ”“幸福”“喜び”など柄によって意味が異なり、じゅうたんを知れば知るほどその魅力から抜けられなくなりますよ!」。明るい表情でじゅうたんの魅力を語る鶴目さんですが、「絶対に明空の価値観を押し付けない」と常に心がけているそうです。「新築住宅の設計であれ、リノベーションであれ、じゅうたんであれ、最終的にはあくまでお客さまのこだわりを形にすることが何より大切です。プロの立場からアドバイスはさせていただきますが、お客さまが心から気に入ったものを提供できたときが一番の喜びですね」
はじめはオーダーカーテンの依頼のみを受けていた鶴目さん。「女性のお客さまであれば、服装やバッグを話題にした雑談の中にも好みがわかるキーワードは隠されています。あとは、そのキーワードを組み合わせて“こんなデザイン好きじゃないですか?”と提案していけば、イメージを少しずつ形にしていくことができます。たった一つのカーテンでも住まいの空気を一変させ、別人のように明るい雰囲気に変ぼうした女性をたくさん見てきました。生き生きと生活できるような“お客さま好みの住まい”を作ることが、私たちの使命だと感じています」。カーテンだけではなく、手織りじゅうたんから新築まで住まい作り全般に関わるようになった鶴目さんですが、守備範囲が広くなった現在でも「お客さま目線」の精神はなんら変わることはありません。
癒しの住まいを追求するプロフェッショナルとして
住まい作りのプロフェッショナルが集まっていることが明空の強みです。鶴目さんを筆頭に、アドバイザーの屋禰貞子さん、土を触らせたら右に出る者はいないと言っても過言ではない建築担当の土井正明さんと、岸真紀子さん。個性派がそろっているオフィスには常に笑いが絶えません。「4人で有意義な時間を過ごしながら仕事をしていきたいですね。癒しの住まいを提供していくことをうたっている以上、私たちが癒しの良さを知っていなければいけません。余暇に旅行を楽しむなどして、さらに癒しを知り、自然の良さを伝えていきたいと思います」
明空を立ち上げる前、実は引退を考えたそうです。「スタッフの屋禰や親しくさせていただいていたお客さまに声をかけていただいたことで明空を立ち上げることを決意しました。そのときは、求められることのありがたさを痛感した次第です。今では一生インテリアコーディネーターとして生きていこうと心に決めています!」。改めて住まい作りの楽しさを知った鶴目さん。一度何かを失いかけて、その大切さを知った人間は強い。元気良く、終始笑顔で話してくれた姿からは、自然素材による癒しの住まいを多くの人に味わってもらいたいという熱い思いを感じることができました。
(取材年月:2010年1月)