もっと気軽にカウンセラーの門を叩いてみてください
今、必要なのは病気になる前の【予防カウンセリング】
仕事や家庭、人間関係などで悩んだとき、皆さんは誰に相談しますか?友人?親?配偶者?身近な人に相談するケースが多いのではないでしょうか。でも、いざ話し出すと、「あぁ、この話は彼(女)にはできないな」「これを言ってしまっては差し障るな」など、本音を包み隠さず聞いてもらうのは案外難しいもの。
心理カウンセラーのyu-coさんは「そんな最初は小さな悩みや心の変化を見逃したり、目をつぶってしまうのは危険です。後々病気に繋がりかねません」と心配します。日本ではまだまだ「カウンセリングを受ける」と言う行為は、特別なものと受け取られがちです。しかも、「心療内科などを受診し、治療的カウンセリングが必要な状態になってからカウンセリングを受けるのは、実は時間も費用もかさみ、またなかなか思うような効果が出ないこともあります」
そんな現実を目の当たりにしてきたyu-coさんが目指すのは、【予防カウンセリング】。「皆さん『風邪を引いたかな』と感じたら、暖かくして早めに休むとか、消化が良くて栄養のある食事を摂るなど対処法をご存じですよね。心の病も同じだと私は思うのです。『ちょっと変かな?』と思ったときの対処法を一緒に考え、見つけていきたいのです。そして、さらに一歩進めて日々の『心の養生法』を提案していきたいのです」。
25年間の遠回りもカウンセリングの糧に
短大卒業後、会社勤めを経て結婚。その後出産のため退職。夫の転勤にあわせ福岡へ転居して子育てに奔走していたyu-coさんが本格的に「カウンセリング」を学び始めたのは、「福岡から明石へ戻ってからですね。福岡で子育て支援を学び、その仲間たちと地域ぐるみで子育てをしていこうと活動を始めたところで、明石へ戻ることになって」。後ろ髪引かれる思いで福岡を離れたyu-coさんだが「経験を無駄にはしなくない」と明石で子育て支援の活動の場を探す中で『子育てカウンセリング』の講座を受講したのがきっかけでカウンセリングの勉強を始めることに。
yu-coさんが最初にカウンセリングに興味を持ったのは、中高校生の頃。「当時、同世代の若者の自殺が多くて。新聞でそのことについていつもコメントを寄せていたのが井上敏明先生(六甲カウンセリング研究所所長・臨床心理学博士)でした。先生のコメントを読みながら、『将来、自分もこのような人になりたいな』と思うようになりました。でも、いざカウンセリングを勉強したいと思ってもどうしていいか当時の私には十分な情報も知識もなくて。結局、進学、就職、転職、結婚、出産、転居と25年間のブランクを経て、やっとスタートにたどり着きました」
自ら心身の不調を感じ、改めて【予防カウンセリング】の重要性を実感
3年前から実際にカウンセラーとしてクライアントの相談を受けるようになったyu-coさんですが、「時代と共に人も変化していくので、いつまでも同じカウンセリングでは対応できません。だから、今も日々勉強は欠かせない。学ぶことと臨床、実際にクライアントさんと接することの両輪が揃ってこそ、クライアントさんに、そして時代に則したカウンセリングができるようになる」と、現在も仕事や家事をこなしながら、新たな知識の習得に積極的に取り組んでいます。
念願だったカウンセラーの仕事をスタートしたyu-coさんでしたが、仕事に就くまでのブランクが長くワークライフバランスが悪かったこともあり、彼女自身の心身が不調になったことも。すぐに気づいて医師にかかり、わずかな薬で回復したのですが、「自分自身が体験してみて、何年も大量の薬を服用したり、治療を続けているクライアントさんは、どれだけしんどいだろうと改めて感じた」そうです。「でも、しんどいことには意味があることも、自分自身の心と体で実感しましたね」
そうした自らの経験を通して、yu-coさんは【予防カウンセリング】の重要性を確信。彼女が特に着目したのが、予防(未病)医学としての中医学(中国伝統医学)です。「発病する前に身体の変化の意味を知り気づく。さらに日々のストレスをほぐす方法を知る。そんな心身両面からの【予防カウンセリング】を目指して、現在、中医学の勉強に力を注いでいる」そうです。「カウンセリングではありますが、独自の方法でもっと気軽に心身の健康を守っていけるスタイルを作っていくのが今の目標です。以前、『100人いたら100通りのカウンセラーが必要だ』と聞いたことがあります。私の個性で対応し、私らしいカウンセリングで、その方に合った対処法を一緒に見つけることができる場を一日も早く作っていきたいと思っています。そしてみんなで幸せになりましょう」。
現在は、神戸と明石で予約制でカウンセリングに当たるyu-coさん。「カウンセリングなんて…」と構えるのではなく、「ちょっと話を聞いてもらう」気軽さで、肩の荷を降ろしに行ってみてはいかがですか?
(取材年月:2009年7月)